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10月
無敵のゴーストハンターズ、参上!

暗く冷たいサーカスの廃墟を、不気味なゴーストたちが彷徨う。
俺はマシンガンを空に撃ち、開始の合図を響かせた。

「俺の名はバブルマン!真っ赤なマントと特製マシンガンがその証!
 いたずらばっかりするお前らは、俺たちが退治してやる!」

「いくぞ!デビルライダー!ビッグナイト!ドクターM!」
「おーっ!!」

俺の声に3人の仲間が飛び出した。

 

「まずは敵の状況を把握します!…行け!M・ドローン!」

イカすドローンを操作するのは、茶色のメガネのドクターM。
ドローンはゴーストを撮影できるスグレものだ。

『ウィンウィン!チャージ完了シマシタ。撮影シマス!』

「どれどれ…ゴーストは1、2、3……12体くらいですね。
 ん? この大きなモヤは何でしょう…?」

考え込むドクターMの横を、ピンク色のバイクが疾走する。

「ブウンブウン!エンジン満タン!」

角付きヘルメットがトレードマークのデビルライダーだ。

「どけどけーっ!!デビルライダー様のお通りだよ!」
「ピギュ!?」
「轢かれたくなきゃそこどきな!」

ライダーのタイヤに当たり、ゴーストがどんどん轢かれていく。

「ぼ、僕だって戦えるんだぞ…!えいっ!えいっ!」

鍋を頭に被っておたまを振り回すのはビッグナイト。
大きな体を生かして、どんな敵にも立ち向かう!

「うわ~ん!やだやだ来ないでぇ!お菓子も僕も食べちゃダメ~!」

……気持ちはあるけど、かなりチキンなやつだ。

「助けて~!バブルマ~ン!」

「今行くぞ!ビッグナイト!」

俺は地面を蹴り、ビッグナイトにつきまとうゴーストを狙う。

「悪いヤツには俺の一撃をオミマイしてやるぜ!くらえ!バブルマシンガン!」

勢いよく引き金を引き、カラフルな風船ガムをポン!ポン!と発射する。
狙い通り…!そのガムは見事敵に命中した。

「いっちょあがり!」
「助かったぁ…!」
「みなさん!後ろです!」

ビッグナイトを助けたのも束の間。サーカス中におどろおどろしい、背筋がゾッとするようなピアノの音が響き渡る。
俺たちの後ろに忍びより、怪しく目を光らせるのは__

「わあぁっ!ピエロだぁっ!!怖いよぉ~!」
「アイツがボスだ!みんなで力を合わせるぞ!」

俺たちはサーカスの真ん中に集まると、お互いに顔を見合わせる。

「合言葉覚えてるか!?」
「もちろんです!」
「当たり前!」
「お、お~!」

「俺たちは負けない!
 悪を退治する俺たちの名前は__」

『無敵のゴーストハンターズ、参上!』

「ボスの首、いただくぜ!」